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アップルの年間販売台数、iPhoneは9308万台、iPadは4048万台!過去最高記録を更新中!
アジア・太平洋地区での売上高は2倍増加を記録
先日、フェイスブックの上場申請に伴い、簡単な財務分析や他の米国企業との比較を載せましたが、その後、「アップル社の売上内容などを教えてください」との問い合わせがいくつか寄せられました。
そこで、アップルのiPhone、iPadなど主要製品の販売動向について調べてみましたので、今回はそのニュースをお知らせします。
ちょうど、アップルの株価の時価総額(株価×発行済株式数)が初めて5000億ドル(約40兆円)を突破したことが日経新聞でも報じられ、3月7日の発表会で「新iPadが発表されるのでは?」といった期待も膨らんでいるときでもあり、ここでは各製品の昨年1年間の販売台数を見ていってみましょう。
(アップルの会計年度は10月―翌年9月ですが、ここでは四半期ごとのデータを暦年ベースにまとめています)
投資家向け情報によれば、最新の2011年10-12月(3ヶ月間)のシーズンでの、
世界全体での主要製品の販売台数は
・iPhone 3704万台(前年同期比228%)
・iPad 1543万台(前年同期比211%)
・iPod 1539万台(前年同期比▼21%)
・MAC(デスクトップ・ポータブル) 519万台(前年同期比126%)
となり、iPhoneとiPadは過去最高記録を更新し続けています。四半期ごとの動きをグラフにしてみました。
これを年間ベース(2011年1-12月)で見ると、
・iPhone 9308万台(前年比196%)
・iPad 4048万台(前年比274%)
・iPod 3855万台(前年比▼21%)
・MAC(デスクトップ・ポータブル)1781万台(前年比124%)
という数字を記録しています。
とくに、iPhone は9000万台に乗せ、「年間1億台販売」という大記録に近づくところまで来ています。
金額ベースでいえば、年間の売上高は、iPhone関連の610億ドル(約4兆8800億円)を筆頭に、iPad関連が249億ドル(1兆9920億円)、MACが229億ドル(1兆8320億円)、iPod及び音楽サービス関連で134億ドル(1兆0720億円)、その他のハードウエア及びソフトウェアで55億ドル(4400億円)、となっています(いずれも2011年1月―12月を集計)。
いま、企業では「世界的な大ヒット商品をひとつでもいいから持ちたい」と思っている企業が大半なのでしょうが、アップルでは、4商品が揃って「世界で大ヒット」といえるのですから、何とも豪華な陣容だと言えます。
次に、世界の地域別にどのような売上高を上げているかを見てみます。
アップルのオペレーティングセグメントの中から、地域を抜粋してみると
2010年1-12月売上高 2011年1-12月売上高
アメリカ地区 27,586百万ドル 46,811百万ドル
ヨーロッパ地区 20,924百万ドル 31,778百万ドル
日本 4,631百万ドル 7,554百万ドル
アジア・太平洋地区 11,430百万ドル 25,302百万ドル
この1年間でもっとも大きな伸び率を記録したのは、アジア・太平洋地区で、前年比2.2倍となっています。これはやはり、中国市場でiPhone、iPad が爆走を続けていることが主要因と言えそうです。現在、中国で大きな話題となっているiPadの「商標権」問題の行方が注目されるのも納得です。
また、日本も単独市場としてセグメントされているわけですから、かなり重要視されていることがわかります。
なお、アップルの株式時価総額が5000億ドル(約40兆円)を超えてきていますが、これは、日本ではトップのトヨタ自動車の約11兆円の3.6倍に当たります。新たなiPadの発表で、どう動いていくかも注目していきたいと思います。
カテゴリ: ビジネス・マネー