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展示イベントのベストは『エルメス レザー・フォーエバー』でした! デザインの美しさ、革工芸の技術の粋が存分に感じられました。
「ケリー」「バーキン」へ受け継がれる伝統ある「鞍」づくりの息づかい
2014年にも数々の展示会やイベントが開催されましたが、今年ナンバーワンとも言える「センス」を感じさせたのは『エルメス・レザー・フォーエバー』でした。
ケリーバッグの形に収められたエルメスを代表する製品群
12月(12月2日―23日)に東京国立博物館・表慶館で行われたこのイベントは、洗練された展示、至るところに工夫されたハイセンスなデザイン、独特の色合いを持つ展示物の質の高さなど、「さすがエルメス!」と言うにふさわしいイベントでした。
しかも、入場無料の太っ腹! というわけで、期間中二度も見に行ってしまいました。
規模的には、それほど大きなものではありませんでしたが、これまで、ロンドン、上海、ローマ、マドリード、香港などで開催され、大好評を博してきたイベントに、今回はジャパン的な味付けも加わって一層魅力をましたのでしょう。
展示イベントの写真を中心にその一端を紹介しておきます。(フラッシュをたかなければ、撮影OKでした)
エルメス独特の微妙な色合いが美しい原皮。 直接、手で触れて感触を確かめることができました。
手縫いに使用される「ワックスリネンの糸」もカラフルそのもの。
製品に押される「刻印」のいろいろ。
パリのアトリエの職人によるバッグ製作のデモンストレーション。プロフェッショナルな革工芸職人が手づくりの丁寧さを伝えています。
エルメスの「オレンジボックス」が山のように・・・。
エルメス製のオーストリッチを全身に身にまとった白サイの「ズーズー」。フォーブル・サントノーレのブティックのウィンドウのために作られたそうです。
小物製品にもそれぞれエルメスの技術が詰まっています。
ただただホワイトのバッグですが、デザインの良さが光り、色合いにも独特のテイストを感じさせてくれます。
バッグのデザインを見ていくだけで、エルメスの歴史をたどることができます。
一風変わったフォルムの美しさ。こんなバッグを持って歩いていたら、注目度抜群になります。
エルメス製の「野球グローブ」。キャッチボールするには勇気がいりますが・・・・。
「サドル・ステッチ」の技術を存分にいかした「羽根つきサドル」。
「ロッキング・ケリー・ホース」は2000年春のウィンドウ・ディスプレイのためにデザインされたもの。子どもへのプレゼントにはちょっと豪華すぎる?
旅行用のトランク、スーツケース。
お金持ちはこんなケースに靴をいれて、旅に向かうのでしょうか?
「遊び心」もいたるところに。エルメスのレザーが体になったトカゲ。
仔馬のオブジェもとても手が込んでいます。
色合いとカーブが美しい「青りんご」のバッグ。
こんなドラム型の赤いバッグが日常使いできたら・・・。
バッグの中に並べられているのは、ミニュチュア・シューズの数々。
「盆栽」を生かした部屋。周囲の映像の変化が不思議な空間を創り出します。
白の「ケリーバッグ」を手にした女神像。
今回の特別イベントを演出、構成した方々。案内板にも小粋なエルメス・センスが感じられます。
こんなハイセンスな展示イベントがあれば、ぜひともまた出かけていきたいと思わせる特別エキジビジョンでした。