『世界一まずいコーラ!』に挑戦! 「飲むサロンパス」という噂の真偽を確かめてみることになってしまった!

清涼飲料の"枠"を超えた香り?が広がる・・・

cola

 

噂のヤツが現れました。

「世界一まずいグミにも挑戦したんだから、今度は、“世界一まずいコーラ”にも挑んでみたら?」

そう言いながら、友人が持ってきたのは、以前からネット上などでは時々、目にしたことがある「世界一まずいコーラ」という噂のコーラ。

『サルシ・コーラ(SARSI・COLA)』です。

それがなんと6缶も!

 

この「サルシ」コーラ、清涼飲料とはいっても、その評判はと見ると、「飲むサロンパス」とか、「なんとも形容しがたい味」、「液体のタイガーバーム」とか・・・。

およそ飲み物とは言えないような噂が飛び交っています。果たして本当なのでしょうか?

 

そうは言っても、この「サルシ」は、れっきとした「ザ・コカコーラ・カンパニー」が製造、販売しているものです。私の前に現れたのは「フィリピン製」です。缶のデザインは、スキッとしたブルーに、赤のアクセントが効いて、悪くありません。

味も、南国の果実風味か何かが、ちょっとしたクセが日本人の味覚にそぐわないだけなのでしょう、と考えていました。

 

「プシュー」

サルシ缶のプルトップを引っ張って開けると、その音は確かにコーラなのです。

が、そこから先が何か違います。

そう、湿布薬のそれなのです。最初に来る香りというか、その匂いが・・・。

 

飲む前から、独特の芳香があたり一面に広がっていきます。

サロンパスやアンメルツといった市販の湿布薬のような、軽く「つーん」と鼻に抜けるような刺激的な感じではありません。むしろ、同じ“湿布薬臭”でも、整形外科で処方箋を出してくれて、調剤薬局で買うタイプの湿布薬系、ちょっと鈍く、重い感じの匂いのする湿布薬のような感じなのです。

ちょうど、前の晩に、肩に貼った湿布薬を剥がし忘れたおじさんと、電車の中で隣り合わせてしまった! そんな印象なのです。

 

とはいっても、サルシはコーラ飲料です。

香りはともかく「冷蔵庫でギンギンに冷やして飲めば、ノドの乾いているときには少しはスカッと爽やか感があるだろう・・・」と思ってしまいます。黒褐色の色が、コーラの発泡系の味をアタマに想像させてくれます。

ただ、サルシは、そんな人間の“ちっぽけな思惑”を何の配慮もなく凌駕していきます。

 

cola-2

 

「やっぱり、塗り薬じゃないのこれ」、「何だか言えないけど、ちょっとパス!」・・・。もちろん、個人の味覚の違いはあると思いますが、感想が言いにくい味であることは確かです。

「口に含んだ時よりも、喉を通るとき」「ひとくち目よりも、ふたくち目」、サルシ独特の味が口の中で後を引いていくのが大きな特徴です。

 

ただ、誤解を招かないように言いますと、決して飲めない味ではないのですが、飲もうとすると、手がなぜか動かないのです。

 

歴史は古く、薬効成分もタップリ?

 

「サルシ」という名前の由来は、風味を作る成分である「サルサパリラ(Sarsaparilla)」という薬草の根のエキスを使っているから、と言われています(コーラの原料が明らかでないので、実際に使っているかどうかは判りませんが・・・)。

 

sarsaparilla

 

サルサパリラは、サルトリイバラ科シオデ属の「つる植物」で、古来、その薬効が注目されており、ウィキペディアでは、強壮、駆風、発汗作用、利尿、解毒、血液浄化、抗炎症、肝臓保護、鎮咳消炎などの効能がある、とされています。

サルサパリラを原料に使った飲料は、1800年代からあると言われていますので、けっこう歴史的にも由緒ある飲料の系統なのではないか、と思います。現在も台湾の炭酸飲料「黒松沙士」や、「ルートビア」と言われる飲料は、このサルシの同じ系統と言えます。

 

サルシも、フィリピンではけっこう人気のあるコーラだと言いますから、やはり世界の味覚の幅の広さを感じさせてください。

「世界一まずい」という評価はともかくとして、一度はこんな清涼飲料を試し飲みしても

いいと思います。味というより、むしろ匂いに敏感な人は、苦手とするかもしれません。

 

ネットショップなどでは、1缶130円程度の販売価格なので、それほど高いわけではありません。ただ、「缶1本を一人で」となると、少し大変ですので、大勢が集まったときに、

「サルシでカンパーイ!」と行くのがいいかもしれません。

うちには6缶来てしまったので、どうしようか思案中です。

 

なお、これらの感想・印象はあくまで個人的なものです。

「世界一まずい○○」というのを積極的に試してみたいわけではなのですが、次は何が現れるんでしょうか?