「埋蔵金伝説」というロマン(1)

全国に眠る500兆円の『埋蔵金』

全国各地に残る「埋蔵金」の話

皆さんも「埋蔵金」という言葉を聞いたことがあると思います。
どこの誰かは知らないけれど、かつての栄華の名残りである「金」、「銀」、「財宝」、「貨幣」などが地中深く埋められており、それが数10年、数100年も経って発見され、掘り返される・・・・。
なんともロマンのある話ではありませんか…。

政治の世界で言う「埋蔵金」(特別会計に積まれた余剰金)には、夢もロマンもありませんが、実際の埋蔵金は、その伝説を追っていくと、意外なドラマが待っています。

「埋蔵金なんて、自分には縁のない話」と思われるかもしれませんが、実は、この日本には全国各地に数1000件もの『埋蔵金伝説』が残されており、その総額は、現在の価値に直すと200兆円とも、500兆円とも推計されています。

実際、1963年には、東京中央区新川のビル建設現場土から、天保小判1900枚、二朱金約8万枚(現在の価値に直すと5?6億円)が発見されたり、2002年には、富山県小矢部市の豪農の農家から、時価4000万円ともいわれる小判が出現したことがあります。

どの町、どの村にも埋蔵金伝説のひとつは必ずある、といってもいいくらいです。
もしかしたら、あなたの家の地下にも埋蔵金が埋められているかもしれないのです。

日本の埋蔵金「三大伝説」

その数ある埋蔵金伝説の中でも、
『日本の三大埋蔵金伝説』とも言われているのが、「徳川幕府埋蔵金」、「豊臣秀吉の黄金」、「結城家17代晴朝の黄金」です。

(1)徳川幕府埋蔵金

埋蔵金伝説では知名度では群を抜いており、テレビの番組でも「発掘番組」が作られたほどです。
幕末の時代に、開国を迫られた徳川幕府は日本の金銀、貨幣が外国の手に渡るのを恐れて、当時の大老であった井伊直弼(いい・なおすけ)の命により、群馬県赤城村の山中に幕府の「御用金400万両」以上を埋めた、というものです。

徳川幕府がイザとなったときの軍資金確保を図ったものとされ、幕末に大量の物資が移送されたという記録もあり、なかなかの「信憑性」もありそうですが、その埋蔵金の埋められている場所としては、赤城山山麓という説や、旧沼田街道(現在の国道120号線沿い)、日光東照宮、という説など諸説があります。

また、童謡「かごめかごめ」の歌詞に、徳川埋蔵金の謎を解くカギがあるという説もあり、興味が尽きません。

(2)豊臣秀吉の黄金

徳川幕府の埋蔵金に対するのは、豊臣家の財宝です。

時代は1600年より以前の1593年ごろに、病の床について、死を覚悟した豊臣秀吉が配下の勘定奉行・幡野三郎光照に命じ、豊臣家の家財である天正長大判4億5000万両、金塊3万貫を兵庫県の多田銀山の中に埋めた、というものです。
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天正長大判は現在では一枚5000万円以上の価値があるといわれており、金塊3万貫というのは金量にして100トン以上。これらを多田銀山の坑道(間歩)の21カ所に分けて埋め、山を閉じたという。

これこそまさに「莫大な」埋蔵金です。埋蔵金のスケールという点では、国内でも、海外でも「代表的な埋蔵金伝説」といえそうです。

(3)結城家17代・晴朝の黄金

下総国(現在の茨城県)の戦国武将であった結城家は、かつて奥州藤原氏を滅ぼした戦功によってその黄金の多くを手にし、それを代々、家宝として蓄えてきました。

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しかし、その膨大な資財は徳川幕府に狙いをつけられるところとなりました。
それに気づいた結城家17代の結城晴朝は、黄金・財宝の秘匿を画策し、現在の茨城県結城市?南河内町にあたる領地内に埋蔵金として隠した、というものです。
その埋蔵量は金の延べ板5万本で約375トン、現在価値で約5000億円以上にのぼるといわれています。

徳川家康をはじめ、大岡越前守も埋蔵金探しが行なったという話しが伝わっており、結城家初代・朝光公が建立した金光寺の山門には謎の3首の和歌が掘られており、埋蔵金のありかを示しているという説もあります。(残念なことに3種の和歌の真ん中の和歌は、心ない人によって削り取られてしまっています)

少ないヒントから、この結城家の黄金の謎をいつ、誰が解き明かせるでしょうか……。

もし、押し入れや屋根裏から古文書が出てきたら…

この三大埋蔵金伝説ばかりでなく、埋蔵金の話は聞けば聞くほど「どこかに埋まっていそうだ」とロマンをかき立てるものです。

さあ、皆さんももう一度、蔵の中や、押入れの奥を点検してみませんか。そこから何から「古文書」が出てくるかもしれません。埋蔵金へのヒントがそこに隠されているかもしれないのです。

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