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2017年 トリ年は「新たなルール」「新たなしくみ」が次々生まれる!! 大事件は少ないが、波乱と混乱は続く?
これまでの「酉年」の出来事を振り返って見る。「酉年相場」はここ4回とも上昇を記録、「宇宙」に注目。「欧州」「新制度」に要注意!
2017年の「トリ年」にはどんなコトが起こるのでしょうか? やはり気になりますね。
相場格言では、昔から「申酉(さる・とり)騒ぐ」と言われていますが、実際、2016年のサル年は、国外・国内ともに、周辺に多大な影響を及ぼすような大きな出来事が多く、熊本地震などの自然災害も起こりました。
これに続く2017年の「トリ年」はどうなるのでしょうか?
これまでの「トリ年」の出来事を見てみると、サル年とはちょっと性質の違った「騒がしさ」が感じられます。
では、「トリ年」の出来事・事件・流行を遡って見ていくことにしましょう。
トリ年にはどんなことが起こっている?
これまでのトリ年の出来事を見ていくと、国内も海外も波乱の目がなかったわけではないですが、時代の大きな潮流というよりは「中波乱」「小波乱」といった印象です。
ただ、注目しておかなければいけないのは、新たな規則・規制・法案がいろいろと誕生していることです。12年前の「郵政民営化法案」「個人情報保護法」、24年前には「自民党55年体制」が終わりを告げ、新たな連立内閣が誕生。36年前には「行革」が始まり、政府機関・自治体機関の見直しが始まっています。
●「欧州」は大きな分岐点に
海外でも、いまや重大な分岐点に差し掛かっている「EU(欧州連合)」がスタートしたのは24年前のトリ年。ちなみに欧州市場の大変革となった「EEC(欧州経済共同体)」がスタートしたのも60年前のトリ年でした。
米国経済の大きな転換点となった「レーガノミクス」が発表ありましたし、さて、今年は「トランプノミクス」は出てくるのでしょうか、注目です。
ルールや仕組みの改変という意味では、スポーツ界も例外ではありません。
サッカーで「Jリーグ」のスタート、プロ野球では24年間に「フリーエージェント制度」、12年前には「セパ交流戦」が始まりました。大相撲で、初の外国人横綱「曙」が生まれたのも24年前のトリ年でした。
大きなニュース、政治・経済、国内・海外の動き
これまでの「トリ年」の大きな出来事・ニュース、国内外の動きを見てみましょう。
2005年(平成17年)
・「郵政民政化法案」が成立。郵政解散に伴う衆議院選挙で「小泉チルドレン」が大量当選。
・情報漏えいが相次ぎ、「個人情報保護法」成立。
・JR福知山線で脱線事故。死者107名はJR鉄道事故で最悪。
・「耐震偽装問題」が発覚。姉歯建築事務所、ヒューザーらが結託。
・「ジェイコム株・1円売り」の誤発注事件。「ジェイコム男」が大儲け。
・不祥事相次ぎ、NHKの受信料不払いが急拡大。
・日本の人口が初めて減少に転ずる。
・「電車男」「メイド喫茶」でアキハバラ人気に。
・「愛知万博」開催。205万人が入場。
・ペイオフ解禁で、1000万円超の預貯金も保護対象に。
1993年(平成5年)
・内閣不信任案可決で「宮沢内閣」総辞職。日本新党主体の「細川護煕内閣」が成立。
・12カ国による「EU(欧州連合)」が誕生。
・サッカー「Jリーグ」が発足。
・皇太子と小和田雅子さんがご結婚。
・プロ野球に「フリーエージェント制度が導入。
・東京・大阪などで「ホームレス」が急増。
・ゼネコン汚職で、大手建設会社トップが逮捕される。
・大相撲で曙が初の外国人横綱に。
・山形県の中学校で、「マット殺人事件」起こる。
・冷夏によるコメ不足で、タイなどから緊急輸入。
1981年(昭和56年)
・「臨調(臨時行政調査会」初会合、「行革」始まる。
・米国でレーガン大統領が「レーガノミクス」発表。
・英国でチャールズ皇太子とダイアナ嬢が結婚。
・米国で初の有人宇宙連絡船スペースシャトル「コロンビア」が初飛行。
・「中国残留孤児」47名が初来日。
・ロッキード裁判で榎本三恵子証人が「ハチの一刺し」証言。
・「宅配便」が急増し、「郵便小包」を抜く。
・「放置自転車」が問題化。各地で規制相次ぐ。
・大学生の就職活動に「リクルート・ルック」広がる。
・東京都内で「五つ子が誕生。
1969年(昭和44年)
・米国で「アポロ11号」初の月面着陸。
・東大「安田講堂」事件。374名が逮捕される。
・「ベトナム和平会議J開催も、米国内で「反戦デモ」広がる。
・政府が初の「公害白書」を発表。
・佐藤栄作・ニクソン会談で、「沖縄返還」の共同声明。
・「東名高速道路」が全面開通、東西の大動脈に。
・新宿駅西口地下広場の「反戦フォークソング集会」に7000人以上が参加。
・美濃部都知事が「公営ギャンブル廃止」を実施。
・友働きが増え「カギっ子」が急増。
この年に生まれたモノ、始まったコト、「流行語」、ヒット
2005年(平成17年)
・プロ野球で初の試み、「セパ交流戦」始まる。
・高額納税者のトップは投資顧問会社の運用部長。サラリーマンで初の1位。
・地図に情報を盛り込んだ「震災時帰宅支援マップ」発売される。
・中部国際空港「セントレア」開港。
・流行語は「想定外」「小泉劇場」「萌え~」。
・ベストセラーは「さおだけやはなぜ潰れないのか」。
1993年(平成5年)
・労働省が「セクハラ」の定義を発表。
・東京都が「半透明ゴミ袋」の使用を導入。
・「お墓のマンション」が浅草に初登場。
・国産犯罪に対応するために警察庁に「特別国際協力官」誕生。
・神戸に日本初の「ソムリエ・スクール」が登場。
・流行語は「ジュリアナ現象」「リストラ」「規制緩和」。
1981年(昭和56年)
・新宿西口に初の「カプセルホテル」が登場。
・「エアロビクスダンス」が初めて日本で紹介される。
・写真週刊誌「FOCUS」が創刊される。
・京都市で「空き缶ポイ捨て禁止条例」が制定される。
・大阪に「ノーパン喫茶」登場。
・大手新聞で「活字大型化」が始まる。
・ベストセラーは「窓ぎわのトットちゃん」。
・流行語は「なめんなよ」「フルムーン」「ロリコン」
1969年(昭和44年)
・ソニー「ベータ」、ビクター・松下「VHS」で家庭用ビデオが2方式対立。
・駅売り専門の夕刊紙「夕刊フジ」が創刊される。
・千葉県松戸市に「すぐやる課」が誕生。
・座席数533のジャンボ旅客機「ボーイング747」が初飛行。
・東京平河町に「1億円超」マンションが登場。
・押しボタン式電話機「プッシュホン」が大都市に登場。
・流行語は「オー、モーレツ」「シースルー」「やったぜベイビー」。
・アニメ「サザエさん」が放送開始。映画では「男はつらいよ」第一作が上映に。
トリ年の注目は「株式相場上昇」と「宇宙」
トリ年の日本の投資環境はどうなのでしょうか?
これまでのトリ年の平均株価の動きをみると、市場はサル年の好調を受け継ぐかたちで、ここ4回のトリ年とも平均株価が上昇を記録するといった珍しい年に当たっているのです。これはちょっと注目ですね。
とりわけ48年前の1969年は株価の上昇率が年37%と大幅な上げ相場に沸き、平均株価は史上初の2万円台に乗せています。また、12年前の2005年には、株価は年初の1万1458円から年末には1万6111円へと4600円もの上げ幅を記録しています。
特に注目しておきたいのが69年、81年、93年 05年ともに「国際優良株」と呼ばれる、企業力を持ち、業績が順調なグループが市場を牽引したことです。この優良企業の株を、国内・海外の投資家から買いが集まったことで市場全体が活気づいた、というのがトリ年相場の特徴だと言えます。
このパターンが2017年も続けば、けっこうハッピーな年になりそうですね。
●「宇宙」関連でビッグニュースが生まれる
トリ年は「宇宙」関連のニュースにも注目しておきたいものです。というのも1957年にはソ連(当時)で世界初の人工衛星「スプートニク1号」が打ち上げられており、続く1969年には米国で「アポロ11号の月面着陸」がありました。さらに、その次のトリ年には初の有人宇宙連絡船スペースシャトル「コロンビア」が初飛行を行っています。
2017年のトリ年では世界を沸かすような宇宙関連のビッグニュースが起こってもいいサイクルに入ってきています。
干支の縁起話によりますと、「酉」という字はもともとは「酒つぼ」を意味しているそうです。収穫した果実から、酒を作るという行為に、由来したという説があり、収穫できる状態であることから「実る」ということも表すそうです。
2017年も皆で「おいしいお酒」を飲めるといいですね。